鵬翼堂

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恩蔵絢子 脳科学者の母が認知症になる

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このご本の紹介をウェブで見つけた時、

 

これは、絶対に読まねば‼︎

 

と、思ってしまった。

 

が、

 

テレビの情報番組に取り上げられたらしく、

 

書店で入手できず、Amazonへ。

 

が、が、

 

Amazonでも、新古本が中古本扱いで高値がついていた。

 

転売で利ざやをかせいでる。

 

まったく、嫌だけど、送料込みで3千円ほど払って購入。

 

策にハマったわ。

 

 

さておき、

 

父も認知症だった。

 

認知症と判ってから、10年ほどして亡くなったけど、

 

認知症を患った父が、どう思って生活していたか不思議に思っていた。

 

父が父でなくなっていく寂しさと恐ろしさで、

 

施設にいる父を見舞う足も遠のきがちだった。

 

元気だった頃の父は、短気で暴力を振るう人だった。

 

その暴力の矛先は常に母で、今で言うDV夫であった。

 

そんな父が認知症になり、施設に入る頃には、

 

いつもニコニコ、ありがとうと感謝の言葉をかける、

 

優しいお地蔵さんみたいな人になっていった。

 

もちろん、記憶が曖昧でギョッとするような事を言ったり、

 

徘徊したりいろいろあったけど、穏やかに過ごしていた。

 

はて?

 

いったい、どれがホントの父なんだろう?

 

父のことを思い出すたびに、混乱する自分をなんとかしたかった。

 

そこに、このご本が現れた。

 

実は、まだ読み終わっていない。

 

少しずつ、ゆっくりと、父の症状を思い出しながら読んでいる。

 

 

過日、いつも行く居酒屋の常連さんと、認知症の話しをしていた。

 

その方のお母さんも認知症になったが、症状が進むに連れて、

 

手が出るようになって困ったと言っていた。

 

認知症になる前は、そんな事無かったらしい。

 

その時私は、漠然と、ボケると素の性質に戻るのでは?

 

生活によって抑圧されていたものがなくなり、

 

本来持っていた性格が、表に出るんではなかろうか?

 

と、考えた。

 

が、そう言ってしまえば、常連さんのお母さんをおとしめるような

 

言い方になるなぁと思って、言い控えた。

 

が、

 

ご本を読んで、眼から鱗なり。

 

認知症を患って、脳のどの部分にどれだけ障害が出るかで、

 

行動が変わってくると書かれていた。

 

はぁ〜

 

脱力

 

なるほど、そう言う事だったのかー

 

と。

 

認知症=ボケ

 

それくらいしか知識が無かった私。

 

私がボケやった…

 

父が生きてた頃に、私に知識があったら、

 

もっと父を受け入れる事が出来ていたと思う。

 

父の事は母任せだった私の落ち度。

 

 

後悔先に立たず…

 

 

父を偲びながら、ページをめくっておりますれば。