ご本を読んでいる時にいつも思うのは、この物語がいいたい事はなんだろう?
って、こと。
作家さんが読者にこう思って貰いたいのかな?
とは、考えたくないし考えないようにしてる。
そう考えると読み方を誘導されているような気になって嫌になる。
たまに、そういう作品に出会うと最後まで白けた気分が抜けなくて残念に思う。笑笑
わんこネタのご本なんで、きっと号泣してしまうかもと思いながら用心して読んだ。
たいがいにして、あちらに行ってしまった愛しいフレアが物語に重なって号泣するハメになる。
が、
このご本、涙、うっすらじんわりきたけれど
号泣はなし。
それでも、ずっとつらい、じわじわとつらい。
じゃあ、つらいと思うのは誰なのか?
誰というか、どんな立場の人なのか?
立場ではなくて、どう思う人なのか?
そんな事を思いながら、あっという間に読み終えてしまった。
あとがきにも書かれていたけど、びっくりするくらい地味な小説だった。
出来事はたくさんあって事件?もあるけれど、それらが抑えられた文章で綴られて
一見して地味に見える物語を深く読者に考えさせるものがある。
ように私はとらえた。
犬も人も同じ。
ただ、だれの視点で捉えるのか、理解するかの違い。
それが当たりか外れかも捉え方次第。
そうも思わないのもあり。
こういう筆もあるのだなぁ。
と、勝手に思った。
近藤史恵さんのご著を全て拝読してはいないのだけど、今現在で
一番好きな作品があるの。
それは、次にお伝えしたく。
うふふ