鵬翼堂

借りるあほうに買うあほう 同じあほなら読まなきゃそんそん♪

深緑 野分 戦場のコックたち

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私は、食べ物が出てくる小説に弱い。

 

初めてこのご本に会った時、目が釘付けになってしまった。

 

場所は、都庁の中にある、くまざわ書店

 

スペースはあるのに、本の量が少なく感じる書店だけど、

 

なぜか、いつも、

 

これは!

 

と思う、ご本に出会ってしまう、不思議な書店。

 

そこで、出会ってしまった。

 

文庫本なのに、2センチ近くある厚さ。

 

どーしましょ?

 

悩んで、その日は購入するのをやめた。

 

そして、次に都庁に仕事に行った折に、飛びつくように購入。

 

購入するのは別に何処でも良かったのだろうけど、

 

なぜか、くまざわ書店にこだわってしまった。笑笑

 

 

 

で、

 

作家さんのお名前ですが、

 

ふかみどり  のわき

 

さんとおっしゃる。

 

しかも!!

 

女性!!

 

マジか⁈

 

性別は、読了後知った。

 

女性が、戦争ものをあんなにも描ききるのか!

 

ほんとに、ほんとに、

 

驚嘆した。

 

 

 

 

私は、戦争が嫌い。

 

基本、戦争ものは好んで、読まない。

 

だけど、直木賞ノミネートの戦争ものって、どんなん?

 

むくむくと湧き上がる好奇心に勝てなかった。

 

 

 

いや〜

 

すごい作家さんが、出てきたなぁと云うのが、一番の感想。

 

料理が好きな、平凡で心優しい主人公を軸に、

 

個性的な仲間たちが脇を固める、そういう配置。

 

だけど、

 

場所は戦場。

 

仲間や知り合った人が、銃弾や爆撃に倒れていく。

 

命を繋いで負傷するも、地獄さながらに心を病む。

 

戦争という残酷なリアルの中にあるのに、なぜだか、

 

悲惨さにとらわれない、自由な心のおかしみが、

 

ふんわりと漂っている?感じ。

 

その感じが、上手く言葉では掴めないのが、非常にもどかしい。

 

でも、その感じがあるからこそ、あっという間によみ終えてしまったんだと、

 

思う。

 

 

このご本は、ダーリンにお貸しする予定。

 

きっと、ダーリンなら、よい書評を聞かせてくれるはず。

 

 

このご本、ジャンルがイマイチ分からない。

 

ところどころで、謎解きありだけど、ミステリーかと言うと、

 

舞台背景の戦争色が強くて、ピンと来ない。

 

でも、直木賞ノミネートならば、納得出来る。

 

小さな枠にはまらない、スケールの大きな作品だと思う。

 

 

いや〜

 

すごい作家さんが出て来たもんだわぁ。

 

 

うふふ