鵬翼堂

借りるあほうに買うあほう 同じあほなら読まなきゃそんそん♪

木内 昇 「よこまち余話」

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私の好きな作家さん。

 

いろんなタイプのお話しを書く方。

 

今回は、不思議なお話しだった。

 

不思議といえば、ファンタジー?かと思われるかもしれない。

 

私てきには、ファンタジーは大好き。

 

だけど、このお作を拝読して、ファンタジーというジャンルはなんぞや?

 

と、思ってしまった。

 

幻想小説ってのもあるかな?

 

いったい、何が違うのかと。

 

ファンタジーの意味は、幻想なんだろうけど、日本語と英語では何か

 

掴みどころが違うような気がする。

 

勝手な私の感覚だと、

 

ファンタジーは、魔法や有り得ない生き物が出てきたり、

 

現実ではない世界観の中で、進行していくお話しかも。

 

でも、幻想小説は、すぐ隣、ほんのちょっとだけ違う。

 

でも、そのちょっとだけの違いが、形に出来ない大きな隔たりだったりする。

 

そんな感じを受ける。

 

そう思うと、このお作は、幻想小説に仕上がっているのでは?と思う。

 

 

 

昔から思うのだけれど、私は、本の感想が上手に書けない。

 

感想を書こうとすると、作品の筋書きを書くような、味気ない感じに仕上がってしまうの。

 

自分が書いたお作では無いけど、素敵なご本に出会えたら、

 

やっぱり、応援したいというか、こんな素敵な作品を知ってるのー

 

って、発信したいよ。

 

 

だからね、いつもご本を読み終えた後に、どう書いたらいいのか、

 

ものすごく迷ってた。

 

自分らしく表現するって。

 

 

ダーリンは、素晴らしい。

 

作品の整合性をよく見極めてる。

 

登場人物たちに、他に選択肢がなかったか。

 

ストーリーに齟齬がなかったか。

 

アホな私に理解出来る言葉を、ちゃんと用意してくれる。

 

 

でも、私は、上手に表現出来ない。

 

でも、

でもね、

 

私は、文章の中から、行間の中から、

 

色や、匂い、音、空気感、機微みたいなものを読み取って、

 

ひとり、悦にいったりしてる。

 

この喜びや、切なさを、上手に共有できない自分が歯がゆいわ。

 

まあ、ある種の能力の無さが恨めしい。

 

 

 

長く?なりましたが、

 

このお作、最後の一ページで鳥肌が立った。

 

けして、恐れではない。

 

何か、自分が、得るべきものを得てしまったような、

 

得体の知れないものが、身の内、心の内に根付いてしまったような

 

そんな感じの鳥肌だったかも。

 

とにかく、素敵なご本です。

 

これからも、木内さんを追いかけて行きまする。

 

あはは