鵬翼堂

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宇江佐真理 幻の声 髪結伊三次捕物余話

以前、ヤフーブログで書いていたけどヤフーがブログ機能をなくしてしまったのでこちらに移ってきた。

 

その際にデータ移行も出来たけど、面倒なのと古い自分の愚痴を見るのが嫌でやめた。

 

今にして思えば、愚痴はともかく読んだ本の感想や日時を失くしたのは痛かった。

 

 

宇江佐真理さんの髪結伊三次シリーズを読むのは2度目となる。

 

最近、文庫本が高くなった。

 

こちとら貧乏人は単行本はよっぽどでないと買えないので、文庫本になるのを待って買ってたけど、

 

その文庫本が高くなってやってらんねー

 

などと思い、以前に読んで面白かった本の読み直しをする事にした。

 

それがこのシリーズ。

 

以前購入した物は母にあげてしまっていたので、誕生日だったのを幸いに、

 

娘達にメルカリに出ていたこのシリーズ一式をおねだり。

 

多分、以前読んだ時は面白さから興奮して次へ次へと読んでいたと思うけど、

 

今回は、ゆっくりじっくり楽しみながら読んでます。

 

実は今、6巻目を読んでいるところ。

 

いゃぁ

 

ほんとに良い時代小説です。

 

宇江佐さん、風景や天候など体感するものの描写がほんとお上手。

 

するりと小説の中に入っていける。

 

会話を行間が上手に埋めていくような。

 

とても大切な事だと思う。

 

宇江佐さんはこのご本で、オール讀物新人賞を受賞された。

 

その後、書評家の方だったか(記憶があやしい笑笑)がシリーズにしたらと背中を押して下ったとか。

 

おかげでこの素晴らしいシリーズに巡り合うことが出来ている次第。

 

感謝しかありませんわ。

 

このシリーズでは、登場人物達が一冊につき一歳ずつ歳を取っているらしい。

 

一巻から三巻くらいまでは、髪結の伊三次と芸者のお文、その周りの登場人物の

 

悲喜こもごもが描かれていると思う。

 

周り髪結と芸者のつり合わぬ恋。

 

上手くいってると思いきや、

 

あちゃー、なんでそう言うこと言うかなあ

 

え、それ言わないの?

 

えー、どうしてそう考えちゃう訳?

 

とやきもきしどうしの2人と仲間や隣人達の事件に読んでる私も巻き込まれ…

 

笑笑

 

涙したり、ぷっと吹いてみたり、切なくなったり、爽快であったり、ほんと忙しい。

 

笑笑

 

 

拝読する中で二つほど初めて知った事があった。

 

小説の中でたまに俳句が出てくる。

 

俳号は海童。

 

海童は夏目雅子さんの俳号だと初めて知った。

 

能力のある人は、いろんなことに精通しているものだと少し羨ましい。

 

もう一つは、作者の後書きの中に、

 

紅涙

 

 (こうるい、と読む)

 

この言葉を初めて知った。

 

幾つになっても初めて知る驚きは清々しく思われる。

 

ただの物知らずなんだろうか?笑笑

 

まだまだシリーズは先が続く。

 

とてもとても、楽しみにしている。

 

うふふ