今日は何年か振りに吉祥寺に行った。
昔いた会社の先輩女史にお会いするために。
コロナのおかげで、一年ほどお会い出来ていなかった。
私は20代から40代までは、ほんとお金がなかった。
子どもふたり連れて離婚して、いつも思っていた。
生きるって物入りだわ
と。
30代の時に先輩と知り合って、可愛がって頂いた。
あの時のお寿司
あの時のうなぎ
切なく美味しかった。
他にもいろいろとご馳走になったり、洋服や日用品も宅急便で送って下さったり。
時には、子どもたちにお祝い金も包んで下さった。
その一つひとつのさりげないお心遣いに私は甘えてきた。
私に惨めな思いをさせないお心遣いはほんとありがたく、
人の情けとはこういったものであるのだと、深く心に刻まれた。
先輩は、ひとつひとつが丁寧。
所作や物を吟味する目が素晴らしい。
今日請われて八百屋さんに行った折、野菜を選ぶ先輩を眺めながら
所作の美しさは内面から立ちあがるものなのだろうなぁ。
と、がさつな自分を反省した。
今年はもう少し大人になろうと、おばさんになった私はそう思った。
そして、もう少し情け深い人になれるといいなぁ
と、他人ごとみたいに思ったりした。笑笑
先輩のことは、ずっと名字にさん付けで20年以上も呼ばせて貰っていた。
何だか、そろそろ
姉さん
と呼ばせて貰いたい気持ちになった。